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高野孝子の 地球日記 |
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エジンバラの夏祭り
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私が今暮らすスコットランドのエディンバラでは夏祭りが世界的によく知られているらしい。
この夏祭りは約三週間続き、今年は9月1日に終了した。最後の締めくくりは、エジンバラ城をバックにしてクラシック音楽の生演奏に合わせて花火が舞う、思わず息をのんでしまうような素晴らしい演出だ。
今年始めて、祭りの最後の一週間近くを体験したが、これまで話を聞いても全体像がつかめない理由がようやくわかってきた。とにかく規模が大きく、複雑で多様なのだ。
オフィシャルなプログラムは、すでに名声が確立している伝統芸術が招待されて公演する。例えばニューヨークシティバレエやボストン交響楽団などだ。チケットもすぐに売り切れるけれど、とにかく多くの人たちが興奮するのは、素人玄人含めたさまざまなパフォーマンス「フリンジ」の方だ。
内容やレベルは地元の人たちに言わせるとピンキリで、行って後悔するほどひどいものもあるそうだ。500円くらいからせいぜい2000円くらいでほとんどの公演に入れる。約一週間ほどしかいなかった私は、口コミで、サルサの演奏、踊りとスコットランドの伝統音楽に出かけた。どちらも会場と舞台が融合したダイナミックで見事なパフォーマンスだった。その流れでついつい、後日そのバンドのキューバ人ダンサーにサルサの基本を教えてもらった。 日本から来て公演しているグループも多々あったが、私個人の意見としては芸術というよりは性的で気持ち悪いものとサムライをネタにしたうすっぺらいものが多く、それらが「ジャパン体験」とされているのが残念だった。 一方で和太鼓の演奏で人気を博しているバンドは、なんと地元スコットランド人たちのグループだという。道端では、胡弓を演奏して絶賛を浴びている中国人や、キルトというスコットランドの民族衣装を着てバグパイプを吹いている人がいる。 日本人といっても今は笛や和太鼓を叩ける人の方がかえって珍しい。ひょっとしたらより多くの人が、エクスタシーだ肉欲だと言っているパフォーマンスに共感を覚えるのだろうか、今の日本人の誇りやアイデンティティって何だろうかとしばし考えた。
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