高野孝子の
地球日記

屋久島報告

素足で森を歩き、足の痛みは森の痛みと納得 美しい海岸線 永田川の水と石 カメの放流のために訪れた浜で豪雨に歓迎される

 屋久島では二日間過ごした。ニコルさんの他、柴鉄生さんや星川淳さん、地元のベテランガイドのみなさんが導きをしてくれた。永田川周辺のみなさんも一緒に泳いだり、川での流しソーメンを体験させてくれた。  深い森からあふれてくる透明な水をたたえる川で泳ぎ、カメの放流に加わった細かな砂の浜では爽快な豪雨に身体も心も洗われた。靴を履いていた子どももはだしになった。そしてその後、見事な二重虹がかかった。翌日は大きく3ヶ所で森を体験した。

 柴さんのグループは素足で森を歩いた。柴さんから、森への畏怖やひとと自然の関係について深く考えるきっかけをもらった。自然を愛することは、人が生かしてもらうために守ることにつながると理解した。星川さんのグループは森を見てからそこから流れ出る川をカヌーで下り海まで出た。呼吸をすることで森からのエネルギーは人をチャネルとして通過し、また戻っていくという教えから、人が自然の一部であることを再確認した。他の3グループは雨の中での山歩きだった。森の生態系の不思議を教わり、コケや微生物がこの太古の森を作ってきたことに感動した。目を閉じることで感覚が研ぎ澄まされることや、自分と自然の位置について感じた。

永田川と川満くん 地元の方々がソーメンを準備してくれる。こんな食べ方ってあるの! 深い森の中の参加者たち カヌーをした赤グループが作った振り返りボード

 沖縄と屋久島での体験、船の上での経験も含めて振り返った。
 名嘉さんはみんなが体験していることを「水」をテーマに切り取って見せた。海の水、森の水、空の水、そして地の水。

 振り返りでは、自分たちと自然が水を介して深くつながっているというもの、自然保護は人間のためであること、沖縄や屋久島の住民たちが古くから自然と共に生きてきたことなどの気づきがあった。

 2003年8月25日 エジンバラにて
(写真はNHKの機材で参加した子どもたちが撮影、最後の2枚はNHK提供)

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